21世紀6078日目のオンガク

曲名:DA.BE.SA.
歌:NORTH END x AYUMI(ノースエンド×アユミ)
1995年


あれは,いったい,どうして,そんなに,流行ったのか?
という現象がたまにあるんだけれど,これもそうだった。
学生を終えて,北海道に帰って来たころのことだ。

DA.YO.NE.というヒップホップが,バカ売れして,
それで,日本全国各地の「だよね」に相当するお国言葉で
ご当地バージョンが出まして。
いや,最初は,大阪のSO.YA.NAってのを今田耕司東野幸治
出して,売れたので,次々と地方版が出た。

札幌バージョンが「だべさ」で,
水曜どうでしょうのミスターこと,鈴井貴之作詞して,当時奥さんの亜由美さん,
当時やってた劇団の伝野さんと3人で歌っている。
当時といっても,まだ水曜どうでしょうは始まっていなくて,
その前身の深夜番組の名前が歌詞の中にも登場している。
鈴井さん,離婚するとは思わなかったなぁ。

ところで,「だべさ」という言葉を,この歌詞のように,単体で使うことは
まず,ない。
会話の文末に,~だべさ,と言うことは言うが,それも今ではほとんど
聞かれない。
男の人(おじさん,おじいさん)は,「~だべや」と言うのは今でもよく聞く。
「~だべさ」というのはどちらかというと女ことばで,昔,子どもの頃は
まだ使っている人がいて,子どもでも女の子は言ってた子もいる。
正確には「~だべさ」ではなく「~べさやねぇ」とか。
「今日持ってくるって言ってたべさやねぇ。なして忘れて来たのさ~」
とか。
「文句言わないで食べればいいべさぁ~」とか。

でも,そう言う子どもも,大人も今はほとんどいない。
この曲の中でも「俺ら,だべさなんて言わないっすよね~」と言うくらだから。

しかしここで敢えて使う,「だべか?」「べか?」がある。
自問自答する場合に,とても有効な言葉だ。
「連絡しておいたほうがいいべか…?」
「昨日使ったのが最後だったべか?」
「あの人,○○さんだったべか?」
心の中で,私は,今も,べかべか言っている。