21世紀6063日目のオンガク

曲名:おさかな天国
歌:柴矢裕美
2002(1996)年


CMソングといっても,実のところテレビで流れていたわけではない。
スーパーの魚売り場で流れていて,耳にうるさいぐらい残って,
大ヒットにつながっちゃったのだ。

さかなさかなさかな
あたまあたまあたま
さかなさかなさかな
からだからだからだ

が,呪文のように脳裏に焦げ付く。

このおさかな天国がブームになった頃,
うちの近所のスーパーでは,コロッケの歌も揚げ物売り場で
流れていて,こちらもまたなかなか脳裏への刷り込み力のある歌だった。
コロコロ,コ~ロッケ
のところだけが思い出され,他の歌詞は分からない。
子どもの声で歌われて,ちょっと音程がおぼつかないような歌だ。

近所のスーパーというのが,2つあるのだがけれども,
どっちもイ○ン系なので,行くと必ず,waonの歌もうるさいくらい
延々と流れている。
一方は同系列でもビ○クなので,
♪~ビ○クビ○クビクビ○ク
がこれまた,延々と流れている。

スーパーに勤めている人は,あれがもうなんというか,空気のように
脳裏だけでなく,体全体に染みわたって,臭いのようにしみついて,
とれないんじゃないかと,心配してしまう。

実を言うと,私の職場もBGMを流している。
それはクラシックとかイージーリスニング系のCDで,
いろいろなCDをいくつか取りそろえているために,毎日違うのを
好きなようにチョイスして流せるので,飽きると別のCDに変えることができる。
でも,やっぱり長年きいていると,しみついているようで,
例えば,ヨーゼフ・シュトラウス作曲の『鍛冶屋のポルカ』なんかが,
テレビのCMのBGMで流れて来ると,フラッシュバックのごとく,
職場にいるような感じになっていた時期があった。
カンコンカンコン鳴っているのを聞くと,仕事をせかされるような気分になった。

宣伝BGMというのは本当は,恐ろしい。