21世紀5931日目のオンガク

曲名:武田信玄のテーマ
作曲:山本直純
19988年TVドラマ「武田信玄」放送開始



大河ドラマは,子どもの頃から観ている。
この「武田信玄」は,前年が大ヒットした「独眼竜政宗」だったので
その勢いのまま,けっこう視聴率も良かったんじゃないかと思う。
もちろん,私も見てた。

つい先週まで,NHK-BSで1年間びっちりアンコール放送をしていて,
最終回まで録画した。
本放送当時は,ビデオもない我が家だったからねぇ。
最終回の最後に,大井夫人(信玄の母親)役の若尾文子のナレーションで
主要な出演者というか,信玄ゆかりの人物を,一人一人,
ただただ紹介して終わる,という
他に例をみないエンディングだった。
忘れてたから,ちょっと驚いた。

ナレーションが,毎回「今宵はここまでにいたしとうございます」と
締めくくるのも流行った。
武田信玄中井貴一で,ライバル上杉謙信柴田恭兵だった。
しかしなっといっても,当時私が面白がっていたのは,
信玄の正室,三条の御方のお付きの女房,八重,だった。
三条の御方は京から輿入れした公家のお姫様で,その女房の八重もまた
京風の,引き眉で,京ことば。
お団子のことを「おいしいし」と言ったり,おじゃる言葉だったり。
特に,側室に迎えた湖衣姫(南野陽子)をいじめるそのいじめっぷりが
なかなかで,「この狐憑き!」と言ってバシバシ叩くのだ。
とにかく姫様に着きしたがって甲斐の田舎の野蛮な東国武士の元に下って
きたのが嫌で嫌でならない,という役だった。

それに,信玄の父親(平幹二郎)が,今でいうアルコール依存症みたいな
精神的に病んでいるようで,狂乱して自分の側室を殺そうとしたり,
不埒な振る舞いをするもんで,信玄が父親を騙して隣の国に追いやって,
自国をのっとった形で武田家のトップに就くあたりも,面白かったしねぇ。

音楽もなかなかいい。いかにも戦国最強の武田軍っぽい勇ましいテーマ曲。
山本直純さんだからなぁ,耳に残るキャッチーな音楽だ。

ところで,大河ドラマのアンコール放送,武田信玄が終わって,次は
来週から「風林火山」の1年が始まるねぇ。
武田に続く武田だ。