21世紀5928日目のオンガク

曲名:港が見える丘
歌:平野愛子
1947年


戦後間もなくの流行歌。
港の見える丘は,もちろん横浜の。

で,この曲を知ったきっかけってのは,
80年代のアニメ,『超時空要塞マクロス』のヒロイン,
アイドル歌手のリン・ミンメイがDJをつとめるラジオ番組という
設定のアルバムレコードが発売されて,その中で,
リン・ミンメイ(声と歌は飯島真理)が歌っていたのを聞いたことだった。
ミンメイは横浜の中華街で育っていたから,「横浜の思い出の曲」として
歌ったという設定。

こういう昭和の始めの頃の流行歌というのは,いい。
なんかゆったりするし,歌詞の日本語がきれいだ。
ミンメイが
「船の汽笛むせび泣けば,ちらりほらりと花びら
 あなたとわたしに降りかかる,春の午後でした」
と,かわいらしく歌う。

で,ずいぶん大人になってから,NHKラジオ深夜便という
中高年向けの朝までの生番組で,よく,こういう時代の流行歌を
流していて,原曲もまたゆったりしていいなと。

『胸の振り子』とか『蘇州夜曲』とか『一杯のコーヒーから』とか
戦前の『小さな喫茶店』とか,『山の人気者』とか…。