21世紀5744日目のオンガク

曲名:さよならなんて云えないよ
歌:小沢健二
1995年


今日は珍しく,少し曲の魅力について自分なりにいろいろぐだぐだ考えてみたいと思って・・・長くなる。

「さよならなんて云えないよ 小沢健二
と,グーグルで検索すると,まぁ,曲にまつわる歌詞やCDの情報が
検索結果としてあがってくるわけだけれど,
その中に,
「あれは生命の最大の肯定」タモリが絶賛した小沢健二
という項目が目にとまる。
http://littleboy.hatenablog.com/entry/2014/03/19/151258
何年か前に,「タモリ学」という本を出した戸部田さんというライターのブログ。

オザケンが「笑っていいとも」に出た時の,タモさんとの会話で,
タモさんがオザケンの書く歌詞をいたく気に入っているエピーソドを
とりあげていて,中でも,
この曲の

「左へカーブを曲がると,光る海が見えてくる
 僕は思う,この瞬間は続くと,いつまでも」

という歌詞についてタモさんが「あれは生命の最大の肯定」と言ったそうなのです。

オザケンは,徹子の部屋に出た時に,たしか…
歌詞は,書きたいことがたくさんあるから1曲に詰め込んでしまう。
だから長くなる,というような話しをしていたな。
で,この「いいとも!」に出た時には,
「『笑っていいとも』で“ウキウキウォッチングしてる”ところと、
何ていうか、“人生の秘密”とは、“生命の神秘”とか、“永遠”とか、
そういうのがピュッとつながるような曲が書きたい」と
言っている。

歌詞を聞いて,その光景や風景や表情,シーンが目に浮かぶのと同時に
感覚的に心も強く動かされる,
そういう,ありありしながらキュンキュンするようなのが,いいなと思う。
身近にある一瞬の風景に宇宙的な広がりも感じちゃう,みたいな。
タモさんが絶賛した部分は,そういう歌詞だなぁと思う。

引き合いに出すと悪いけれど,マッキー(槇原敬之)の歌詞は,
細かい描写が多く出てきて,シーンとして目に浮かびやすい。
けれど,感覚的にグッとか,ビビッとか,くる「表現」がほとんどない感じがする。
説明文的な,とくとくと語って聞かせようというような感じといえばいいのかなぁ・・・。
だから,分かるんだけれど,心がグッと動かされるというのが少ない。
「もう恋なんてしない」と,「さよならなんて云えないよ」の歌詞を読み比べてみると
似たような単語があるけれど,日常のふとしたシーンを織り交ぜてはいるけれど,
かなり違う。
まぁ,私の好き嫌いです。(いや,マッキーの曲もipodに入っているし,たまに聞く)

NHKでやっていた,佐野元春の「ソングライターズ」って番組があって,
もし続きをやるなら,ぜひオザケンをゲストに。
ソングライティング,作詞談義を聞いてみたい。