21世紀5909日目のオンガク

曲名:The Terminator(ターミネーター)
作曲:Brad Fiedel(ブラッド・フィーデル)
1984

ダダンダダンダダンと,ターミネーターのテーマに合わせて
キャベツを切る仮装をしていた人いたなぁ。
欽ちゃんの仮装大賞に出てた…。

ターミネーターという映画の主人公はターミネーター役のシュワちゃんではなく,
そもそもはサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンの映画だったはずだった。
しかも,シュワちゃんは,悪者なので,リンダ・ハミルトンの次に名前が出るのは,
カイル役のマイケル・ビーンだった。

当時,私も私の周りも洋画ファンばかりで,
2大マイケルとして人気だった。

まぁ,人気とはいっても,マイケル・J・フォックスや,トム・クルーズのような
誰もが知ってるハリウッドスターというわけでなく,
B級映画の主役級どまりで,80年代半ばを過ぎるとほとんど見なくなった。


それで,そういう2人のマイケルの出世作というか,有名な作品というのは,
どちらも,相手役の女優のほうが主人公であること,
みんなの心に残る強烈なキャラの悪役が出ること,
1984年当時のB級映画という,共通点を持っていた。

どちらも1984年の人気B級映画

しかしここで,ターミネーターはメジャーに昇格しドル箱シリーズになり,
ストリート・オブ・ファイヤーは不朽のB級映画として名を残すだけになった。

メジャー映画とB級映画の評価を分けたのは,たぶん,
シュワちゃんのおかげに違いない。
ターミネーターの出来(すなわち人間離れしたシュワちゃんの無表情・傍若無人ぶり)が
素晴らしかったからだと思う。

一方,ストリート・オブ・ファイヤーの悪役レーベンは,当時日本でもテレビで真似されたり
ウッチャンがよくコントで真似していた)して人気だったが,
これがウィレム・デフォーという俳優さんで,
後に,『プラトーン』ではアカデミー賞にノミネートされ,
『最後の誘惑』や『ミシシッピー・バーニング』など硬派の映画にも出て,演技派寄りの俳優だ。

で,何が言いたいかというと,シュワちゃんが演技派の俳優じゃなく,
筋肉ムキムキの見た目勝負俳優だったから,ターミネーターは成功し,
シュワちゃんも成功したのではと思う,ということ。

下手だが強烈というのは,スターになる要素なのかなぁと思ったりもする。