21世紀5738日目のオンガク

曲名:スカーレット
歌:スピッツ
1997年


スピッツの話しは何度もしているので,いいかと。
スカーレットとは「緋色」限りなく赤々したオレンジの濃い色だと思うんだけれど,どうか?
「深紅」とも訳すことはあるそうで,そうなると,若干青みがかった深い赤,ちょっと紫がかった
真っ赤というかんじになる。
風と共に去りぬ」のヒロイン スカーレット・オハラは,やっぱり深紅より緋色っぽい。
炎の赤のイメージだ。

炎のような女スカーレット,そして相手はレット・バトラーで,子どもの頃というか
10代の頃,レットはレッドだと思っていて,赤と赤か,すごい名付けだなぁと勘違いしていた。
レット・バトラーのレットは,英語圏の人(というかアメリカの人)にとってはどんなイメージの
名前なんだろうと,いつも思う。

日本の名付けには,漢字から想像されるイメージがおおきい。
それに加えて,響きもまたイメージを作る。
それに,漢字一文字一文字が持つ意味,というのもある。
漢字辞典を読むと,その辺,とても面白い。
例えば,「雪」には,気象の雪の意味の他に,汚い物をそそぐという意味もあって,
「雪ぐ(そそぐ)」と読める。だから,「雪辱」という単語になる。
「赤」は,色の赤の他に,本当の,ありのままの,混じりけの無い,という意味もあり,
「赤心」と言うと,赤っ恥かいた気持ちではなく,「いつわりない心」「真心」という意味になる。
今風の,音に無理やり漢字をあてたような名付けは,
エスプリがきいてなくて,いい名付けとは思えないことが多い。

スカーレット・オハラは,激しい気性で炎のようでもあり,不器用なほど真っ直ぐというか
ツンデレのデレの面を一生に1回見せるかどうかというツン女王で,
いかにもスカーレットな女性だなと思う。大好きだ。