21世紀5842日目のオンガク

曲名:アトムの子
歌:山下達郎
1992年


私はアトムの子というよりは,私はアトムと同じと思っていたクチだ。
というのも,あれだ,あのぅ,物心つくかつかぬかの小さい時に
大きな手術をしたので,自分は改造人間だと思っていた。
体の中身を何やら改造しているのだから,ロボットに近いのだと。

その手術の記憶はないけれど,手術の後も,周りの子と
同じようには育たなかったし,ずいぶん病院にも通っているし(今も続く)
医療という科学のお世話になりながら大きくなった,という感覚が
染みついている。
「科学の子どもさ」と言われると,そうなんだよなぁ,と思う。
医療技術がなければ,とっくにこの世にいない身だ,というのを
子ども心に思っていた。
それで,アトムの絵本を持っていて,見るたびに,
トビオは死んで改造されてアトムになったけど,
私は死なずに改造されて,今生きてるなと思うにつけ,
アトムと同じだ,ということに行くつくわけだ。

もう一つ,新造人間キャシャーンというアニメも,
私と同類だと,こちらは,アトムよりももっと私に近いと思っていた。
が,それはまたキャシャーンのオンガクが出た日に取っておこうと思う。